※読む前の基本設定※

・慶たんとさっけは付き合っています(いちおう)
・さっけはアパートに一人住まいです
・慶たんは家事とか基本できません
・たぶん大学生とかそんな感じで

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「ねえ、慶くん。ちょっとこっち来て。」
「うん?」
「いいから、ちょっとこっち来て。」
「え、でもまだおかゆ作れてな・・・」
「いいから、鍋探すのやめて、こっち来て。」
「・・・はい。」
「そこ、座って。」
「・・・はい。」
「ねえ慶くん。俺様、いちおう病人なのね。」
「・・・うん。」
「でね、こうやって看病に来てくれるのはすごく嬉しいんだけどね。」
「・・・うん。」
「でもね、何をどうやったら鍋が真っ黒焦げになっちゃうわけ?」
「・・・。」
「何で、ネギだけ持ってお見舞いに来るわけ?」
「・・・。」
「あのね、ほんとうに看病に来てくれるのは嬉しいんだけどね。」
「・・・うん。」
「とりあえず、焦げた鍋、捨てておいて。」
「・・・はい。」
「おかゆは、キッチンの下の引き出しにレトルトがあるから、それ温めて。」
「・・・はい。」
「そんで申し訳ないんだけど、コンビニでポカリと、アイスと冷えぴた買って来て。」
「・・・はい。」
「・・・。」
「・・・そのあとは?」
「そのあとは、もう何にもしないで。黙ってここにいてくれればそれでいいから。」
「・・・!!うん!!俺、超頑張るね!!佐助は大人しくそこで寝ててね!!」
「はいはい、よろしくお願いします。」

(それでもそばにいて欲しいなんて、俺も相当弱ってるっぽい)

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※さらに補足説明※

・冒頭で慶たんが鍋を探してるのは、おかゆを作ろうしてひとつ鍋を焦がしたからです
・ネギの入れ知恵はたぶん伊達あたりがして、まんまと信じた感じです
・ネギは小十郎の畑で出来たのをおすそ分けしてもらいました